◎システムエンジニア(SE)に興味あるけど、実際どんな仕事をしてるの?
◎仕事はきつい?
◎残業時間や年収は?
僕自身、新卒からSEとして働き始めて現在3年目で、特に若手の観点から上記の質問に答えていければと思います。
目次
システムエンジニアとは?
主な仕事は、「顧客にヒアリングし、その要望に最適なシステム構築をすること」です。
システム構築するためのマネジメント業務(予算管理、人員調整、進捗管理・報告など)も含まれます。
システム構築の流れ
システム構築の基本的な流れは下記です。
①要求分析・要件定義
⇨顧客にヒアリングを行い、どのようなシステムを望んでいるかを明らかにしていきます。
②基本設計・詳細設計
⇨①要件定義を元に、顧客ニーズを実現させる具体的なシステム設計をします。
③開発・テスト
⇨②詳細設計を元に、開発(プログラミング)し、システムが設計通りの動きをするかテストします。
④デプロイ
⇨開発したシステムを、開発環境から本番環境へ移行します。
⑤保守運用・改善
⇨本番環境のシステムに対して、日々問題がないか調査したり、調査・改善依頼があった場合に対応します。
✔︎若手SEの業務
若手のうちは、②基本設計・詳細設計〜⑤保守運用・改善を任されることが多いです。
(①要求分析・要件定義については、PM(プロジェクトマネージャー)が行い、そこで決まった仕事をSEに任せてもらうという流れです。)
若手のうちは、プログラミングスキルや基本的な業務知識を習得し、数年後には要求分析・要件定義といった業務にシフトしていくのがSEの一般的なキャリアアップ方法だと思います。
残業時間や年収は?
✔︎年収
勤め先の企業やスキル、経験によって変わると思いますが、年収400〜600万円くらいが多いようです。
SEで経験を積んで、上流工程に携えるようになれば年収は上がりやすいです(PL・PMを目指す)。
【平均年収一覧(DODA「平均年収/生涯賃金データ2018」)】
- SE・プログラマー…428万円
- 社内SE…514万円
- ITコンサルタント…604万円
✔︎残業時間
厚生労働省が公表した「平成26年賃金構造基本統計調査」によると、平均残業時間は22時間です。
ただ、会社や部署、時期によって残業時間は大きく異なります。
中には繁忙期に100時間近くなったり、みなし残業で残業代が一定以上出ないという会社もあります。
余裕も持った計画的な開発をすることが望まれますが、不具合対応や調査など突発的に業務が発生することが少なからずあります。
個人的な話【経験談】
✔︎僕の業務内容
大手メーカーに客先常駐という形でシステムの①維持業務・②改善業務を担当しています。
システムの維持・改善業務は、自分が開発したものでないことも多いため、始めは特に業務知識の学習が大変です。
(自分もまだ理解しきれておらず、先輩に聞くことが多いです)
客先常駐とは
基本的に自分の会社ではなく、他会社(お客さんの会社)に出社し業務をする働き方です。
客先常駐では、自分の会社の方と会う機会がほとんどなく、PJが完結するごとに人が入れ替わるので、長期的な人間関係を作るのが難しいように感じます。
お客さんの会社なので、雑談がしにくかったり、気を使うことが少なからずあるのが懸念点と感じます。
また、客先常駐案件では納期が厳しく融通がききにくいため、残業時間が多くなったり、休みがとりにくくなりがちなので、きつい時があります。
①維持業務について
本番環境で動いているシステムの保守、調査・改善依頼への対応などをする業務です。
エラーなど問題が起きていないかの調査を日々したり、問い合わせの対応をしたりと事務的な仕事が多く、キャリアアップに直接繋がるようなプログラミングスキルアップが難しい点が懸念点です。
また、問い合わせ依頼などは突発的に依頼されることがほとんどなので、同時並行で行っている改善業務が時間的にきつくなることが少なからずあります。
納期が決まっていると思うので難しいと思いますが、余裕も持った計画が大切だと感じます。
②改善業務について
システムへの改善要望があった場合に、システムを修正・改善する業務です。
基本設計・詳細設計〜デプロイまでも行えるので、プログラミングスキル向上に繋がりやすいです。
また、開発の一連の流れ(要求分析・要件定義以外)を経験できるので、システム開発の全体像を掴む上で重要な経験になると思います。
まとめ
・システムエンジニア(SE)は、要求分析〜開発・保守運用までと幅広い業務をする。
・残業時間は部署・時期によるが、納期近くは多くなりがち。
・年収は400〜600万円くらいであり、SEとして経験を積むことでPL/PMへのキャリアアップが見込める。
ぶっちゃけシステムエンジニアは繁忙期とかは大変です。
ただ、プログラミングスキル向上で転職しやすくなったり、リモートワークの働き方がしやすかったり、副業にも繋がりやすく、メリットもあります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。