システムエンジニアとプログラマーは同一視されやすい職業です。「何が違うんだっけ?」といった疑問を持たれる方もいると思います。
この記事では、2つの違いを解説しながら、将来性や年収についても紹介していきます。
目次
システムエンジニアとは
システムエンジニアとは、上流工程と呼ばれる「要件定義〜仕様書作成までを行う」のが仕事です。
要件定義
要件定義とは、顧客とコミュニケーションをとって、実現したいことをヒアリングしたり、それが実現可能かどうかを考えます。
顧客の意図を汲み取るコミュニケーション能力や、実際に実現可能かどうか見極めるための技術的な知識が必要です。
仕様書作成
次に、要件定義の内容を元に、仕様書を作成していきます。仕様書は、システムの要件や設計を記載するものです。プログラマーが要件通り作成できるように、仕様書を作成するだけでなく、プログラマーと積極的にコミュニケーションをとって認識違いがないようにすることも必要です。
会社によっては、システムエンジニアはプログラーの仕事も行うことが多々あります。
プログラマーとは
プログラマーとは、下流工程と呼ばれる「仕様書を元にシステム開発•テストをする」のが仕事です。
開発
仕様書通りに開発をするためには、Javaなどのプログラミングスキルが必要です。
顧客と直接コミュニケーションをとる機会は少なく、システムエンジニアとコミュニケーションを取りながら開発を進めていきます。
テスト
次に、開発したシステムのテストを行います。テストではシステムにバグがないか確認するために、基本的に全ての分岐•ループパターンなどを試しテストします。
年収•将来性の違い
システムエンジニアもプログラマーもどちらもシステム開発するために必要な仕事です。その上で、どちらが希少性が高いか、大きい価値を作りやすいかがポイントです。
✔︎将来性について
どちらも将来性は高いです。
理由として、IT人材は不足しており、今後も不足することが予想されています。そのため、システムエンジニア•プログラマー共に将来性のある職業と言えます。
経済産業省のデータによりと、2030年時点で約79万人のIT人材不足が予想されています)
✔︎年収について
年収については、システムエンジニアの方が高い傾向にあります。
を参考にすると、
システムエンジニア : 569万円
プログラマー : 426万円
であり、平均年収で143万円の差があります。
理由として、
システムエンジニアはプログラマーの業務を兼任することがあるため、より多くの知識•技術を必要とされる場合が多いためです。
また、システムエンジニアは上流工程と呼ばれる比較的単価の高い要件定義などを行うことも理由の1つです。
まとめ
システムエンジニアとプログラマーの違いについてまとめてきました。
•システムエンジニアは、上流工程と呼ばれる要件定義や仕様書作成を行い、場合によってはプログラマーの仕事と兼任する。
•プログラマーは、下流工程と呼ばれるシステム開発やテストを行う。
•どちらも将来性は高い。
•システムエンジニアの方が比較的年収が高い。
決め方として年収だけでなく、コミュニケーションをとりたいならシステムエンジニア、黙々とプログラムを書きたいならプログラマーという考えや、迷ったらどちらもやれる可能性のあるシステムエンジニアをひとまずやってみるのもいいかと思います。
参考になれば嬉しいです。